シェンゲンの限界を超えて~スペイン滞在1日目

こんにちは。

かっこよさげなタイトルですが、ただ僕が勝手にビビっただけの話なんで特にかっこいい話でもないです。

時は2017年4月29日。
まず僕は、電車でFigeacからToulouseに向かっていました。
ToulouseからBarcelonaまでのバスは17時発だったんで、それまでToulouseでぶらぶらしようという計画だったんです。

そのぶらぶら計画自体はうまくいき、ZARAでいい感じのトレーニング用のハーフパンツもゲットできました。

そして17時になり、時間通りにバスに乗り込んだ僕は一路、Barcelonaへ向かいます。

3時間ほど高速を走り、スペインの国境を超えたあたりで、バスが止まりました。
そして警察が乗り込んできてパスポートのチェックをするとのこと。
僕の番になりパスポートを差し出すと、何やら入念にチェックをしています。
そして一言。

「君のパスポートのチェックに5分かかる。」

そう言い残し、バスを降りていきました。

警察がパスポートのチェックをしている間、僕はシェンゲン協定について考えていました。
シェンゲン協定とは、シェンゲン協定に加盟しているシェンゲン加盟国には「あらゆる180日以内の最大90日間」を超えて滞在できないというもの。
もちろん僕は、フランスに入国してから90日以上経過しているので、通常ならシェンゲン圏内にはこれ以上滞在できませんが、フランスのワーホリビザがあるのでフランスには滞在が可能です。

そこで思ったのが、90日の滞在期間を超えている状態で他のシェンゲン加盟国に入国できるのかどうかということ。
これに思い当たった瞬間、悪い考えばかりが浮かんできました。

おそらく警察は僕がシェンゲン圏内に90日以上滞在していることに目をつけてパスポートのチェックをしているんじゃないだろうか。
90日を超えている状態では、シェンゲン圏内の他の国に移動できないのではないだろうか。
スペイン入国を拒否されるんじゃないだろうか。
シェンゲン圏内に不法滞在したとみなされてワーホリビザを抹消されるんじゃないだろうか。
などなど。

後から調べて分かったことですが、フランスのワーホリビザを持っている場合は、期間内であればシェンゲン圏内の他の国への入国は可能であるとのこと。
この時を僕はそれすら調べずに、行動していた愚か者なので、警察から普通にパスポートを返された後も無駄にビビっていました。笑

ビビったままの僕を乗せたバスは定刻通り、バルセロナに到着しました。

定刻通り着いたのはいいのですが、その時間というのが、午後10時45分。
一刻も早くホテルに向かわないといけない時間なのですが、メトロの券売機のところでホテルの近くの駅をなかなか見つけられず、とうとう30分も経ってしまいました。
今回予約した宿は普通のホステルではなく、Airbnbなのでホストと直接連絡を取っていたのです。
11時過ぎには着くよと。

もちろんWiFiもない僕は、ホストとの連絡もできず、無駄に一駅移動したりとテンパっていました。
今思えば普通に人に聞けばいいんですけどね。
ただこの時はパスポートの件であせっていたこともあって一人で勝手にテンパっていたようです。

結局タクシーを捕まえてMaps.meに登録しておいた住所まで向かいました。
ていうか、スペインのタクシーってかなり安いですね。
15分ぐらいの距離を8.7ユーロで行ってくれました。

そしてその住所の辺りに着いた頃にはもう12時過ぎ。
そしてこの日もう一つの失態が、泊まるべき場所の情報を保存していなかったこと。
同じようなアパートが並ぶ中、どこにそのホストが住んでいるのかもわかりません。

しばらくうろうろと探していましたが、全く見つからず、結局それらしきアパートのチャイムを一軒一軒鳴らしていくことにしました。
こんな夜中にどこの誰とも知らないアジア人がチャイムを鳴らしてくるなんて恐怖以外の何物でもないですよね。
本当に住民の皆さんすいませんでした。

そんな中でも英語が話せる何人かの住民が話を聞いてくれたのですが、ホストであるDamianを知るものは全くおらず。
そして次のアパートに移り、また一からチャイムを鳴らしていくと、
「~~~、Come down。」
と聞こえてきました。

これはもしやと思い待っていると、中から男性がドアを開けてくれました。
この人こそ、今日の宿のホストであるDamianでした。
こんな遅い時間に申し訳ないと何度も謝ると、全然構わないよとDamianは言います。
優しい人で良かった。

そんな感じで深夜1時前にしてようやく宿にたどり着くことができました。
あー、よかった!

ここの宿には2泊して今はバルセロナの中心の方のホステルに移っているのですが、Damianのところがなかなか良かったので情報載せておきます。

場所は赤いピンがたっているところのアパートの3階2号室。(だったかと。皆さんはちゃんと場所を保存していって下さい!)
中心部からは少し遠いですが、グエル公園が近くにあります。
僕が泊まった時は、1泊24ユーロ。
しかも個室なので、かなり安い方だと思います。
Airbnbで探してください。

そしてDamianは一応英語を話しますが、あまり出来ないようです。
まあ基本的なことは言い方を変えて何度か話せば通じるので大丈夫でしょう。

そのほかの気になる点を挙げると、部屋に鍵をかけられない、シャワールームが狭い、Damianが普通に暮らしているアパートの一部屋を借りることになる(これは女性にとっては嫌な人もいるんじゃないかと。)など。
Damianが普段もここで暮らしているのかは分かりませんが、僕が滞在しているときは二人暮らしみたいな感じでした。

そんな感じで大変だった移動日の話でした。

以上!

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