南米ーボリビア編②

前回までのあらすじ
無事にウユニにたどり着いたのはよかったが、そこには予想外の出来事が!!!

ウユニの町は荒野の中にポツンとあるような町だった。
バスを降りると、周りには他のバス会社のバスが多く止まっており、そこがウユニのバスターミナルであることがわかった。

やはりウユニも高所にあるだけあって、若干の息苦しさを感じる。
前日からおそらく軽い高山病と思われる頭痛を感じていた。
「泥棒に襲われたら、走って追いかけられるだろうか。」
そんなことを考えていた気がする。

町の中心部に向かって歩いていると、そこら中から日本語が聞こえてくる。
やはり新月のウユニには、日本人が大勢いるというのは本当のようだ。
角を曲がってツアー会社が並ぶ通りに差し掛かると、自分の考えがいかに甘かったかを思い知された。
もはや日本語しか聞こえてこないほど、日本人だらけなのだ。
新月の時期には、日本人観光客の数はウユニの人口を超えるというのは本当のようだった。

目をつけていたアベニーダという多くの日本人が利用するホテルに向かった。
この時の自分に言いたいことは、「どうして空きがあると思ったのか。」
この一言に尽きる。
ウユニの人口よりも多くの観光客がいる中で、どのホテルも満室になるのは当たり前のことだろう。
一応、フロントまで行って確認してみたが、当然のように満室だった。
しかもフロント係曰く、どのホテルもいっぱいだということだった。
念のため周りのホテルを回ってみたが、アベニーダで言われた通り、空きがなかった。

一先ずベンチに座り、どうしようかと考え始めた。
初めての南米で海外経験もそれほどない俺には、野宿をするという選択肢が全くなかった。
その時は非常に焦っており、どうすればいいのか全然案が思い浮かばなかった。

その時だった。
「日本人ですか?」
一人の男性に声を掛けられた。
「はい!」
俺は誰かに話しかけられるとは予想しておらず、少し慌てて返事をした。
「どこかツアーに参加されていますか?」
その男性は丁寧に俺に話しかけてくれたため、俺の焦りはいくらか和らいでいた。
ホテルすら見つかっていない旨を話すと、その男性は一緒のツアー会社でツアーに参加しましょうと誘ってきた。
そのツアー会社でツアーに参加すれば、アベニーダにも泊まれると言われた。

このあまりに都合のいい話はにわかには信じられなかったが、結果的にその男性とツアーに参加することになり、アベニーダにも泊まれることになったのだった。
そのツアー会社というのが、アベニーダの横にある会社だが、ほとんどスペイン語しか通じないようだった。
しかし、その男性はなんとスペイン語を完璧に話すことができるという当時の俺にとって神のような人だった。
今でも感謝の気持ちは忘れられない。
彼のおかげで無事ホテルにも泊まることができ、ウユニ塩湖のツアーも楽しむことができた。

3日後、ラパスに戻るために宿を引き上げた。
初日以降もメンバーを変え5回ほどウユニ塩湖を堪能することができた。
欲を言えば、もっと完璧なウユニ塩湖が見られればよかったが、次回の楽しみにとっておこう。
また来れるだろう。

意気揚々と宿を後にしてバスターミナルまで向かおうとした時だった。
バシャッ。
ずぶ濡れになった。

次回に続く...

次回からはペルー・マチュピチュ編に入ります!
いやー、本当に本当に助かりました。
彼がいなかったらどうしてたんでしょうね。
ていうか、予約できるホテルなんかほとんどないと思うんですけど、皆さんどうやってホテルを見つけてるんでしょうか。
アベニーダについてですが、宿泊してない人やチェックアウトした人には厳しく、すぐに追い出されてしまいます。
当時は、チェックアウト後の荷物預かりはしてもらえたと思います。たぶん。

以上!

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